詩うたいの本棚

天賦留(てんぷる)です。真面目に自作の「詩」をひっそりと掲載しています。

No.5ークリスマスの影

f:id:tenpurusan:20141224224507j:plain


街がキラキラ ピーク時に
ひたすら机に 向かってた
とにかく春を 信じてた
いや 信じるしかなかったんだ



はしゃぐ人々 見る度に
寂しかったし 甘えたかった
葛藤を吐く 事出来ず
街を離れて 星で泣く



友は各々 忙しく
想いを寄せる 人も無く
信じる己の 可能性
イルミネーション 交錯す



「今度の冬は
堂々と
煌めく街の
真ん中真ん中を
歩くんだ」



春が来る前 「春」が来た
季節が流れて 冬が来て
背筋を伸ばし 肩上げて
光の羽を 背に歩く



copyright 2005-2014 tenpu-todomu