詩うたいの本棚

天賦留(てんぷる)です。真面目に自作の「詩」をひっそりと掲載しています。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

No.18ー都会の木

「都会は建物や舗装道路ばかりで自然や木々が少ない」とよく人々は言う確かに都会は建物ばかり自然そして木々は少ないでも建物の隙間を縫って木々は存在しそして生きている但しそこでは木々各々の意思は存在しない行政という名の人間の意思によって木々は生…

No.17ー晴天に想いを寄せる人

晴天を見上げ想うのは 言葉交わしたあの人の事 今はどうしているのかと 感じた休日昼下がり 最初の出合い休日だった 僕は気付かなかったけど 実はそうだと知った時 空は綺麗な晴天だった 空から見れば日本なんて 地球のほんの一部分 日本の何処にいようとも …

No.16ー薄紅色の妖精

南風に乗りやってくる 薄紅色の妖精が 僕の前には いつだろう 君の前には いつですか いにしえ 現在 未来まで 導かれるね 優しさを 蕾 開花 そして舞う 舞台はいつも 華やかさ 出会いの時の 小道具に 薄紅妖精 よくいるね 家を離れて暮らす時 紅涙(くれない…

No.15ー野花(2011年3月11日へ)

君と偶然出会えた奇跡と 君と会えなくなってた軌跡と 反比例な断片を胸に 反比例な思い出を脳に いつでも思い出せるように 心のタンスに鍵をかけずに 君が好きだった野に咲く花と共に… copyright 2015 tenpu-todomu

No.14ー無念の嘆き

こんな時に限っての 携帯バイブに即反応 タイトルを見てこじ開けた 茫然自失の僕がいた アクシデントが幾度も 体と心蝕んだ 考え抜いた路ならば 何も言えぬが「悔しいよ」 人生の長い糸は しょっちゅう絡まるもの けれど決して 面倒だからと言って 引きちぎ…

No.13ー僕の相棒弁当箱

僕の日々の パートナー 鞄に財布 携帯電話 筆記用具の 片隅に でんと構える 君がいる 君と一緒に 乗り越える 通勤ラッシュの 障害を 右へ左へ 振られても でんと構える 君がいる 僕にとっての 舞台場は 君にとっての 舞台裏 暗闇でじっと 待っている 上手(か…

No.12ー人生の縮図

日記は人生の縮図です 日々の喜怒哀楽を連ね 時には一人笑い 時には一人泣き 時には感動を書き 時には悲劇を嘆く いつか振り返った時 昔の自分に声かける ブログは人生の縮図です 日々の喜怒哀楽を連ね 時には笑ってもらい 時には慰めてくれる 時には一緒に…

No.11ー洗濯機

♯ガタガタガタガタガッタガター(+_+) ♭(+_+) ズドン ガチャッ プスン …… (沈黙) ほんの数日前までは 元気にはしゃぎ出していた いつでも何度もへこたれず こぶしをきかせて回ってた だけど… 「天からお迎えが来たみたい」 君が来てから子も育ち 活動期間も長…

No.10ー憤り

誰だってかけがえのない 命を授かり 産まれてきた だからこそ 少しでも 少しでも長く 生きていたい 誰にも邪魔されずに だけど時には 悪魔が来て 明るい未来を 奪っていく 勿論 決して本人が 望んだ結末ではないさ そんな事件を耳にして 僕は 嘆く事しか出来…

No.9ー新成人へ

僕も昔は そうだった その頃よくは 解らなかった 大人になる という事が 大事な儀式 という事を 駆けずり回った 十代に きちんと別れ 告げるのさ そして 輝く未来に向けて 足跡 刻んで行くんだよ 僕は そうして生きてきた 先人も きっとそうでしょう その後 …

No.8ー忘れたくても忘れられない~1995年1月17日・阪神淡路大震災~

あの時までは 平穏無事で 楽しい日々が 続いてきた 背中に感じた 地響きが 多くの人を 変えてしまった 失ったものが 多すぎた 家 心 そして命 天国だった 場所さえも 一瞬にして 地獄となった 絶望だけしか 見えなくなって 世界を捨てた 人もいた 幸い僕の …

No.7ー粒子の襷リレー

僕は 地球からすれば 小さな小さな 粒子です 取るに足らない 存在さ 何処にでもいる 存在さ そんな僕は 先祖から 遺伝子の 襷リレーで この世に命 授かった 道を今でも 走ってる 時には 迷いこみながら 時には フラフラになりながら 粒子の灯 絶やさぬように…

No.6ー大掃除

真冬にしては 眩しい陽射し 少しほっこり 暖かい 窓の木漏れ日 背に浴びて 要らない物と 格闘中 気づけば何故か 溜まるもの 意味無く 置いてあるものが 少し進めば 見付かって いつしか 袋いっぱいに ふーっと上を 見上げると 埃がぽつぽつ 浮き出てた まと…

No.5ークリスマスの影

街がキラキラ ピーク時に ひたすら机に 向かってた とにかく春を 信じてた いや 信じるしかなかったんだ はしゃぐ人々 見る度に 寂しかったし 甘えたかった 葛藤を吐く 事出来ず 街を離れて 星で泣く 友は各々 忙しく 想いを寄せる 人も無く 信じる己の 可能…

No.4ー駄菓子屋

昔我が家の 近所には 小さな駄菓子屋 ありました 学び舎から出て 服着替え 脇目も振らず 一目散 色んな駄菓子が 小綺麗に ギューギュー詰めに 置いていた 僕が楽しみに してたのは 当たりくじ付き 長い棒 そう簡単には 当たらない 夢中を超えて 意地になり …

No.3ーサンタを信じる君

毎年この時期 お約束 君が真顔で 聞いてくる 「今年ももうすぐ来るんだね」 サンタクロースを 信じてるのさ 僕は黙って 頷いた 嘘か真か 問題外 希望や夢を 与え続ける 大人としての 出来る事 実は現実 知っていて 中身は僕に 言ってくる それでもサンタの …

No.2ーこたつ

口から漏れる 白い雲 それが当然 この季節 玄関先の 家族を見ると こたつを囲んで 待っていた 一所懸命 絵を描いて 一所懸命 楽しんでる 僕はそれらを 横目で見 ゆっくりゆったり 汁すする 食事を終えて 用済ませ 僕もその輪に 参加した 時には足を 絡ませて…

No.1ー噴水物語

僕が働きだした頃 秘密の場所で待ち合わせ 毎回ルートは変えている 探偵だって煙に巻く いつも僕が後に来る それでもにっこり笑ってる 癒されながら頭下げ 人込みの中ぶらついた 紆余曲折のち違う道 想い出共に栓をした 数年来にふと覗く 再開発が消し去った…