詩うたいの本棚

天賦留(てんぷる)です。真面目に自作の「詩」をひっそりと掲載しています。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

No.25ー向日葵娘

乾燥気味のお菓子雲 適度に現る笑顔の陽 暑い視線を肌に受け 向日葵娘は華満開 白から小麦少し黒 色んな刺激の結晶さ 風景画の一枚みたく 緑の中を駆けていく 涼風なびく細髪に 青色アゲハ羽根下ろす 自然体の彼女だから 安らぎつられいるのかな 生命体のエ…

No.24ー夏の夜に

体震わす鉄の箱 紅から黒へ窓の外 鉛の胴体リセットし 我が家目指して左脚(さきゃく)出す 少し暗めの田んぼ道 耳へと流れる四分音符 蛙奏でるハーモニー 「指揮者はどこだ?」 探せない 樹木根元に蝉の跡 日暮れまで飛び今は床 最後のひと華咲かすため 鋭気…

No.23ー七夕・天の川私伝

青天白日 空見上げ 天の川位置 確認す 太陽と雲 幕になり 星寄せ集め 準備中 七夕の頃 夏祭り 淡い浴衣が 煌めいた 同じ背丈の 人なれど 存在感差 幾光年 数年間は 年一で 遠目で夏華 眺めれど 空白の四季 経た後に 分身瞳と 共に会う 青天白日 空見上げ 天…

No.22ー梅雨の鼓動

声は要らぬ 天液の潤い 艶った君 眺む僕 互の鼓動 充分だ copyright 2015 tenpu-todomu .