詩うたいの本棚

天賦留(てんぷる)です。真面目に自作の「詩」をひっそりと掲載しています。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

No.21ー哀愁の未成線

「線路は続かぬどこまでも」 夢なき皮肉口にして 運命悟り未練断つ 繋がらなかった君住む街 建設予定の細道眺め 二人は将来 シンクロさせた 希望と開通 向かって進め バスが見えなくなっても思う 泡が弾けて白くなった 未来予定地 地図から消えた まるで関連…

No.20ー時の記念日に捧ぐ・のんきな目覚まし時計

カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ…… 傍目はきっちり時刻む ご主人少し天然だ 共存してきて似てきたか 日々時ずれてくのんき者 カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ…… ジリジリジリジリジリジリ…… 「朝はよろしく頼みます」 さすがに朝は仕事する 後はひた…

No.19ー紫陽花

空の雫が頬に触れ 君は程よく艶っぽい 派手さはなけど素敵だから 愛されてるさ 人々に 淡い紫陽花 刹那系 好みの配色 シアンブルー 「これだ」と君を見つけだし 時を忘れて和むなり 雨模様に出会った人と 薄紫陽花がクロスした 脳中枢のプログラム 姿残像埋…